2024年パリオリンピック、ボクシング女子金メダリストで、アルジェリア代表のイマネ・ケリフ(25)が性別騒動を意識したかのような「女性らしさ」を強調した映像を撮影し、公開した。ケリフはオリンピック期間中、性別騒動で注目を集めていた。
17日、ケリフのSNSには、アルジェリアの美容企業とのコラボレーションで作成された映像が投稿された。
この映像でケリフがカメラに向かってパンチを打った後、突然画面が切り替わり、ピンクの花柄ブラウス姿で現れた。ピンクのアイシャドウとリップグロスで女性らしさを強調している。
さらに投稿には「ケリフはメダルを獲得するために美容室に行く時間もショッピングする時間もなかった。自分の存在を証明するために、そうした基準に従うべき必要性を感じられなかった」とし、「彼女が社会が閉じ込めようとする枠組みに合わせて容貌を変えたりせず、彼女のメッセージをさらに深めた」と記載された。
また、「容姿が人の本質を示すわけではない。彼は必要なときには女性らしく優雅であることができるが、リングの上では装飾やハイヒールは必要ない」と述べた。
これまでにケリフはパリオリンピックボクシング女子66キログラム級で優勝し、アルジェリア女子ボクシング史上初のメダルを獲得した。しかし、ケリフが「XY染色体」を持っているという主張が再び提起され、大会中は性別騒動に苦しんでいた。
昨年、国際ボクシング協会(IBA)が主催したボクシング世界選手権大会では、こうした理由から失格となった。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)は「染色体だけで性別を決定することはできない」との理由でケリフのオリンピック出場を許可した。
ケリフはパリオリンピックで金メダルを獲得した後の記者会見で、「私は他の女性と同じように女性として生まれ、生きてきた。すべての人がオリンピック精神を遵守し、他者を誹謗してはいけない」と述べた。
現在、ケリフは自身を公然と批判した作家J.K.ローリングやテスラのイーロン・マスク最高経営者に対して訴訟を起こしている。