昨季の欧州王者レアル・マドリード所属のベルギー出身ゴールキーパー、ティボー・クルトワがドメニコ・テデスコ監督との確執を理由に現体制でのベルギー代表ではプレーしないと発表した。
23日午前(日本時間)、クルトワはインスタグラムを通じ、ベルギー代表チームのユニフォームを着た写真とともに「残念ながら、監督との間に起こった出来事の後、熟考の末に彼が率いる代表チームへは復帰しないことにした。私が監督に抱く不信感がチームの雰囲気作りにも悪影響を与える可能性があるからだ」と話した。
また、「サッカー協会は私の決定を受け入れてくれた」とし、「一部のファンを失望させてしまったことは残念に思うが、これが議論を終わらせ、代表チームが目標達成に集中するための最善で唯一の行動だと信じている」と付け加えた。
クルトワはベルギー黄金世代の守護神として、2018年のFIFAワールドカップロシア大会ではベルギー代表チーム史上最高の3位に導き、ゴールキーパーでは最多の102試合のAマッチ出場を誇る。
昨季プレシーズン中に負傷し、長期離脱があったものの、欧州チャンピオンズリーグ決勝に出場し、レアル・マドリードでタイトル獲得に貢献したクルトワがユーロ2024には招集されなかった。
招集されなかった理由として、テデスコ監督との対立が挙げられている。テデスコ監督は昨年6月、キャプテンのケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)が欠場した試合で、副キャプテンのクルトワではなく、ロメル・ルカク(チェルシー)にキャプテンマークを託した。
クルトワはこれに不満を示し、テデスコ監督はユーロ2024のメンバーからクルトワを外した。
クルトワが欠場したベルギーは、ベスト16になんとか進出したものの、決勝トーナメント1回戦でフランス代表に敗れ、敗退した。
なお、ベルギー代表はユーロ2024に先立ち、テデスコ監督との契約を2年更新している。