「世界で最も孤独なシャチ」クシャメンクの胸が痛む近況が伝えられた
「世界で最も孤独なシャチ」として知られている、クシャメンクの近況が公開され、多くの人々の胸を締め付けている。
8月22日(現地時間)、イギリスのメディアであるデイリー・メールは、最近35歳のシャチ、クシャメンク(Kshamenk)が24時間水族館の扉をぼんやりと見つめている動画を公開した。
クシャメンクはアルゼンチンにある最大の水族館、ムンド・マリノ(Mundo Marino)の小さな水槽に閉じ込められて生活している。
海洋生物の捕獲終止を主張している非営利団体UrgentSeasが、8月12日に撮影した尺24時間のタイムラプス動画には、クシャメンクが動かずに体をかがめて水槽の扉を見つめる姿が映し出されている。
水槽の扉をぼんやりと見つめる姿は、まるで外に出してほしいとお願いしているかのようだ。クシャメンクは「世界で最も孤独なシャチ」と呼ばれている。
「クシャメンク、24年間孤立した生活を送っている」
クシャメンクは1992年にブエノスアイレスの海に座礁し、3人の漁師により発見された。この場所で捕獲されたクシャメンクはムンド・マリノに移送された。
捕獲当時3歳だったクシャメンクは水族館のコンクリート水槽に移され、そこで32年という長い時間を過ごした。
タンクで一緒に生活していたシャチのベレン(Belen)は2000年に13歳で亡くなった。
クシャメンクは友達を失った後、24年間孤立した生活を送っている。
UrgentSeasはクシャメンクを他のシャチと共に過ごせるよう開放的な保護地域に移そうとする活動を展開している。
UrgentSeasの広報は「私たちは引き続きアルゼンチンの活動家や国会議員と協力し、水族館の残酷さを明らかにし、これを解決するために努力している。クシャメンクはできるだけ早く、小さなコンクリート水槽から抜け出し、他の魚たちと共に過ごすべきだ」と強調した。
24時間、クシャメンクの様子を観察した動画を見たネットユーザーも、水族館が彼を狭い空間に閉じ込め、完全に孤立させたと非難している。