あるアルバイトが、自分より時給が3倍も高い別のアルバイトに抗議したところ、店主はある「一言」でその場を収めた。
先月30日、韓国の大学生向け匿名オンラインコミュニティ「エブリタイム」に、「ネットカフェでアルバイトをしているが、現実の厳しさを感じている」という、自虐的な投稿が上がった。
投稿者の大学生Aさんは、「2年間ネットカフェで働いている。店主は飲み物やお菓子を提供してくれる良い人だと思っていたため、給料の支給遅れや週休手当が支払われないことも我慢していた」と語った。
Aさんは「ネットカフェでは私と、少し可愛くて優しい女の子の2人がアルバイトをしている」と紹介し、「彼女の仕事内容は食事の提供や、パソコン機器に関する客からの質問に対応する程度だ」と述べた。接客は主に彼女が担当しているという。
また、料理やトイレ掃除、後片付けなどの雑用はAさんが担当していた。特に料理はAさんの役割だったが、もう1人の女の子が作ったかのように見せる必要があった。客は、男性よりも女性が作った料理の方を好むからだ。
問題が起きたのは、Aさんがその女の子が学期末前にヨーロッパ旅行に行っていたことを知った時だった。
Aさんは、女の子が「アルバイト代を貯めて旅行に行った」という話に違和感を覚え、さりげなく尋ねたところ、彼女の時給が自分の3倍もあることが判明した。それ以前に働いていた女の子も同じ待遇を受けていたことを知り、店主が2年間にわたりAさんに賃金差別をしていたことが明らかになった。
ショックを受けたAさんはテキストで店主に不当な待遇について問いただし、辞める意思を伝えた。しかし、店主はAさんのプライドを傷つけるように「外見も一つの競争力だ」と返答したという。
店主は「資本主義社会では価値を決める基準は『需要の高さ』と『代替可能性』の二つだけだ」とし、「女の子は需要が多く代替が不可能なので多くの金額を支払った。君は需要がなく代替可能なため最低賃金を受け取っている」と説教した。
怒ったAさんが「今月の給料と、2年間分の週休手当を精算して振り込んでほしい。追加の勤務手当の総額は計算後に送ります」と伝えると、店主は「まだ精神的に立ち直れていないのか」と言い返し、二人の関係は一気に冷え込んだという。