中国のある女性が入社1年で体重が20㎏増加したという話が広まり、現地で「過労肥満」の問題が浮上している。
最近、香港メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国広東省出身の24歳女性オウヨウ・ブンセイが、現地のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「小紅書(シャオホンシュー)」で、入社1年で体重が60㎏から80㎏に増加したと明らかにした。
彼女は体重増加の原因として、残業や不規則なシフト勤務、そしてそれに伴うデリバリー食品の過剰摂取などを挙げた。
結局、オウヨウは6月に退社後、野菜、穀物、タンパク質を含むバランスの取れた食事に切り替え、1ヶ月で6㎏を減量したと伝えている。現在、彼女は41,000人のフォロワーを持つダイエットインフルエンサーとして活動している。
オウヨウの話が広まると、現地の女性ネットユーザーを中心に「過労肥満」への非難が高まった。
上海の技術企業で働く33歳の女性は、小紅書に職場のストレスで2ヶ月間に3㎏増加したと告白し、「意志力を全て仕事に使い果たし、私生活に残された意志がまったくない」と訴えた。
中国では、法律で週40時間の労働が規定されているものの、実際には週6日、午前9時から午後9時まで働く「996」勤務が広まっているという。
中国の医療当局に所属するシュウショウカ医師は、「遅い夕食や過食、睡眠不足が過労肥満の原因になる可能性がある」とし、「規則正しい食事と野菜の摂取、運動を通じて健康を守る必要がある」と指摘している。