15.3 C
Tokyo
2024年11月15日金曜日
ホームトレンド介護人にマンションを譲渡すると約束した90代男性…再婚後の後悔と財産返還訴訟が話題に

介護人にマンションを譲渡すると約束した90代男性…再婚後の後悔と財産返還訴訟が話題に

引用: gettyimagesbank

 10年以上にわたり自分の世話をしてくれた介護人に、マンションを譲った中国の90代男性が、再婚することになりその決定を後悔して、介護人に財産を返還するよう訴えた事件が注目されている。

3日、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、99歳のタン氏は、介護人であるグー氏に対し、財産の返還を求めて訴訟を起こした。

タン氏は2005年にグー氏とその家族に、自分を看護してくれれば、自分が所有するマンションを譲ると約束した。その条件には、頻繁に電話をかけること、週に一度訪問すること、衣服や食料品を提供すること、病気の際に看病することなどが含まれていた。

子どもたちとの関係が良好でなかったタン氏は、遺言書に自分のマンションとその家具を、子どもたちの代わりにグー氏に譲ると記載した。遺言書には「グー氏とその家族は、私の実の家族よりも私によくしてくれた」とし、「病気や苦痛を乗り越える手助けをし、私の生活を幸福にしてくれた」と書かれていた。

その後、タン氏はグー氏に20万元(約400万円)でマンションを引き渡す契約書を作成したが、グー氏は支払いを行わず、タン氏も引っ越さなかったため、契約は形式的なものとなっていた。

しかし、タン氏は2018年に再婚後、自分の決定を後悔した。それ以降、2019年と2021年に数回にわたってグー氏を訴え、マンション契約の取り消しや財産の返還を求めた。

上海の裁判所は、タン氏が10年以上にわたりグー氏の介護を受けていたにもかかわらず、これまで不満を表明していなかった点に注目し、タン氏の主張を理解するのが難しいとし、タン氏が亡くなった後にグー氏がマンションを相続する権利があると判決を下した。

また、今年5月には北京でも似たような事例があった。93歳の男性が12年間自分を看護してくれた介護人に財産を譲ったところ、その土地が都市計画の対象となり、マンション5軒分に相当する数百万ドル(約数億円)の補償金を受け取ることになった。これに対し、男性の家族が財産の返還を求める訴訟を起こしたが、裁判所は介護人の手を挙げた。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください