フィリピンで、子犬が自らの身を挺して毒蛇から飼い主を守り、命を落としたという感動的なエピソードが話題となっている。
この子犬は、飼い主を安心させるために、最後の瞬間まで笑顔を見せていたという。
飼い主のジェリコ・マクア(Jerico Macua)さんはSNSを通じて、愛犬モアナが飼い主を守るために毒蛇に立ち向かい、命を失ったその最後の姿を収めた写真を公開した。
ジェリコさんによると、事件当時、家でテレビを見ていたところ、突然モアナが大きく吠え始めたという。
驚いて外に出てみると、モアナのそばには猛毒のコブラが一匹倒れていた。
モアナは、毒蛇の攻撃から飼い主を守るために、家に侵入しようとしたコブラに飛びかかり、命を懸けて戦った。
しかし、その過程でモアナはコブラに噛まれ、重傷を負ってしまった。
ジェリコさんは急いで近くの動物病院に駆け込んだものの、残念ながらモアナは飼い主の胸に抱かれたまま、静かに息を引き取ったとのことだ。
公開された写真には、コブラに噛まれたにもかかわらず、全身に毒が回っている状態で飼い主に向かって笑顔を見せるモアナの姿が捉えられている。
ジェリコさんは、「モアナのおかげで命を救われた」と述べ、「勇敢に戦ったモアナが誇らしい反面、申し訳なく、感謝の気持ちでいっぱいだ」と語った。
写真=Jego Macs