対話よりも、チョコレートのような小さな贈り物が相手の気分を改善するのにより効果的であるという研究結果が発表された。
23日、イギリスのメディア「デイリー・メール」によると、カナダの経営大学院HECモントリオール、ニューヨーク州立大学オールバニ校、アメリカのデューク大学の研究チームが、3600人以上を対象に実施した研究で、困難な時期に対話よりも、贈り物を贈る方がより大きな慰めとなるという結果が明らかになったと発表した。
研究者らが行った実験では、参加者が自分の車を誰かにぶつけたと想像し、友人に助けを求める状況を設定した。友人が電話をする時間がなく、代わりに贈り物を送ると告げられた人々は、友人が電話をかけると言われた人々よりも気分が良くなったという結果が示された。
別の実験では、支援者を二人一組に分け、一方に感情的な支援が必要だと伝えた上で、無作為に小さなチョコレートの贈り物を贈るか、対話をするよう指示した。
その結果、贈り物を受け取った人々は、対話を交わした人々よりも気分が良くなったと報告した。これは、贈り物がより大きな「犠牲」として認識され、受け取る人にとって大きな価値を持つからである。贈り物は贈る人よりも、受け取る人により集中した利益をもたらすことが分かった。
研究責任者であるホリー・ハウ助教授は、人々が犠牲について考える際、犠牲を払う側の動機を考慮する」、「贈り物を受け取る人は、贈り手の動機がより利他的であると想定し、贈り手が自分だけのために犠牲を払っていると感じる」と述べた。
さらに彼は、「贈り物自体が重要ではない。これは贈り物をする際に失敗する可能性はほとんどないということだ。何を贈ろうと、いくら費やそうと関係ない。重要なのは受け取る側が、あなたが自分のために時間を割き、何の見返りも求めずに贈り物をしてくれたという事実を認識することだ」と説明した。