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2024年09月29日日曜日
ホームトレンドまだ容認されない死…スイスで安楽死カプセル「サルコ」が初めて利用され警察が捜査に乗り出す

まだ容認されない死…スイスで安楽死カプセル「サルコ」が初めて利用され警察が捜査に乗り出す

利用者がわずか5分で死亡に至る「安楽死カプセル」がスイスで初めてしようされ、当局は関係者を逮捕し、捜査に乗り出した。

24日(現地時刻)、「AP通信」などによると、スイス・シャフハウゼン州警察は、前日にメリシハウゼンの森の中にある小屋で「サルコ(Sarco)」と呼ばれる死亡補助装置が使用され、死亡事件が発生したとの通報を受け、現場に出動し関係者を逮捕したと発表した。

スイスの自殺ほう助団体「ラストリゾート」が開発した安楽死カプセル「サルコ」は、ボタンを押すだけでカプセル内に窒素が注入され、酸素濃度が低下し、利用者を迅速に死亡させる装置である。カプセル内部に入った利用者が案内音声に従ってボタンを押すと、酸素濃度が急激に下がり、5分以内に死亡する仕組みになっている。

スイスは尊厳死が認められている国だが、合法とされるのは、外部の助けを受けず、自身の意思で医療的監督のもとに行われる場合のみである。

サルコは医師の助けなしに利用者が自ら死を選択できる装置として宣伝されており、その合法性を巡って議論が続いている。

7月にスイス連邦政府は、サルコの使用・販売が現行法に違反しているとの見解を示した。これは、安全に関する法的要件を満たしておらず、窒素の使用が化学物質関連法に違反しているためである。

正式に使用が承認されていない状況で、23日にサルコが初めて稼働した。支援団体「エグジット・インターナショナル」によると、最初の使用者はアメリカ中西部出身の64歳の女性で、深刻な免疫力低下に苦しみ、この選択をしたと伝えた。

現地警察は、この事件に関連して、現場にいた新聞社のカメラマンを含む複数の人物に対し、法で認められない方法での自殺を幇助・扇動した疑いで逮捕したと発表した。その他の詳細については公開されていない。

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