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2024年12月23日月曜日
ホームトレンド年間150万ユーロ?!維持費高騰でフィンランドの動物園がパンダ2棟を8年前倒しで返還

年間150万ユーロ?!維持費高騰でフィンランドの動物園がパンダ2棟を8年前倒しで返還

フィンランドにある動物園が、中国から貸与されているジャイアントパンダ2頭を予定より8年前倒しで返還することを決定した。理由はパンダの維持費が膨大だったためだ。

25日(現地時間)、「ロイター通信」によると、前日、民間企業が運営するフィンランドのアフタリ動物園は現在飼育中のジャイアントパンダ「ルミ(中国名 ジン・バオバオ)」と「ピュリ(中国名 フア・バオ)」を今年11月に中国へ返還する予定にあると発表した。

ルミとピュリは、2017年に中国の習近平国家主席がフィンランドを訪問した際にパンダ保護に関する共同協定に署名してから数カ月後、2018年1月にフィンランドに到着した。

当初予定されていた貸与期間は15年だったが、新型コロナウイルスパンデミックによる旅行制限を背景に債務が拡大し、直近のインフレ上昇で維持コストが増加したことにより、8年も前倒しで中国に返還されることになった。

フィンランド政府に資金援助の要請をしたが、受け入れられず、3年間にわたり、中国とパンダの返還について議論が行われてきた。

アフタリ動物園によれば、パンダの飼育施設には800万ユーロ(約12億9,100万円)以上が投資され、中国への貸与料を含めると年間150万ユーロ(約2億4,000万円)の維持費がかかっていたという。

フィンランド外務省のスポークスマンによれば、「パンダの返還決定は動物園の経営上の決定であり、フィンランド政府はこれに関与していない」とし、「この決定がフィンランドと中国、両国の関係に影響を与えることはない」と述べた。

駐フィンランド中国大使館はロイター通信に対し、「動物園を支援しようという中国側の努力も実らず、両国は友好的な議論の末、パンダの返還を決定した」と述べた。

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