マンションの住民たちは「工事現場の爆破解体作業による事故と推定される」と述べ… 幸い人的被害はなかった
中国のあるマンションで、近隣の工事現場から落下した岩が建物を直撃する事故が発生した。
29日、China.comなど中国の現地メディアによると、27日(現地時間)午前3時頃、中国貴州省正安市では近隣の工事現場から流れてきた岩がマンションを直撃する事故が発生した。同日、マンションを覆った岩はマンションのおよそ3階の高さに達するほど大量であったという。
今回の事故で被害を受けたマンションの住民は現地メディアを通じて「自宅の2階まで岩が降り注いだ」と説明した。また、別の住民は「非常に大きな音が長時間続き、振動が感じられた」と述べ、「(マンションの)1~3階全体が岩に打ち付けられ、上の階にも多くの亀裂が生じた」と伝えた。幸いにも人的被害はないと把握されている。
中国の住宅都市農村開発局関係者は26日(現地時間)、具体的な事故発生原因の把握に着手した。
被害を受けたマンションの住民たちは今回の事故の原因を単純な地すべりではなく、マンションの隣の工事現場で事故発生時に行われていた爆破解体作業によるものと推定している。
さらに、今回岩によって破損した同マンションの外壁が耐力壁(建築物の重量を支えるために設計された壁)である可能性が高いという事実が明らかになり、不安の声が高まっている。住民たちは「30階建ての一棟全体が傾き、団地全体に甚大なリスクをもたらしている」と述べ、対策の策定を促した。
一方、現地当局は今回の事故によりマンション6棟が被害を受けたが、事故当時に深夜作業はなかったと発表した。さらに、現場の確認と後続の解体作業が進行中であると明らかにした。