腹部に32㎏相当の「腫瘍」ができたが、適切な治療を受けられずにいるイギリス人男性が話題となっている。
リンパの流れが滞ったことにより組織にリンパ液が溜まってむくんでしまい、彼の腹部に巨大なリンパ浮腫ができた。
6日(現地時間)、イギリスメディア「The Sun(ザ・サン)」によると、ダービーシャー州のロング・イートンに住む48歳のアラン・ブロムヤードはこの腫瘍を2年前から抱えている。
8月には敗血症にかかり、14日間の入院生活を送ったが、そのうち6日間は集中治療室で過ごしたという。
リンパ液には老廃物を回収する働きがあり、リンパ系の機能障害も進むため、腫瘍を手術で取り除く必要があるが、英国の国民保健サービス「National Health Service・NHS」はアランの申請を美容目的とみなし、手術の資金援助を2度も拒否した。
アランは自らの状態について「常に幼児を抱えて歩いている感覚はとても重荷で、膝と腰はいまや思うように動かない」と話し、「リンパ液が漏れ出してしまうので、1週間で176ポンド(約34,000円)も包帯に費やしたことがある」と説明した。
リンパ浮腫は大きくなるほど、手術やリハビリの期間が長くなり、治療費も高くなる。
アランの主治医は現在、NHSに対し3度目の申請を準備している。