アメリカ・フロリダ州を襲ったハリケーン「ミルトン」がドーム球場の屋根まで吹き飛ばした。
10日(日本時間)フロリダ州セントピータースバーグにあるMLB「タンパベイ・レイズ」の本拠地「トロピカーナフィールド」はハリケーンにより屋根が大破した。
屋根が吹き飛び骨組みのみになったドームは、雨が強く降り注ぐ中でも外から内部が見られるほどの惨状となった。
内部の被害状況はまだ明らかになっていないが、幸いにもけが人などの人的被害はないとのことだ。
米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ミルトンは5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」の勢力でフロリダ州に上陸し、タンパベイ周辺に上陸した際の最大風速は、豪速球投手の球速をも大きく上回る時速195キロであったという。
トロピカーナフィールドの屋根は、風速約185キロの強風にも耐えられるように設計されていたが、ミルトンの強力なパワーには敵わなかった。
1990年に完成したトロピカーナフィールドは、1998年のタンパベイ・レイズの誕生に伴い、総工費8,500万ドル(約126億円)をかけて、野球専用スタジアムとなった。
現在、13億ドル(約1,930億円)をかけて新スタジアムを建設中のレイズは、2028年シーズンからは新しい球場で試合を行う予定である。