韓国人、そして、アジア人女性として初めてノーベル文学賞を受賞した小説家のハン・ガンがヨーロッパでも注目を集めているが、ベルギーの図書館では盗難事件も発生した。
14日、ベルギーの首都ブリュッセルにある駐ベルギー欧州連合韓国文化院の1階にある図書館に置かれていたハン・ガンの代表作『菜食主義者』がなくなったという。
韓国文化院側は10日のノーベル文学賞受賞者発表後、ヨーロッパでもハン・ガンに対する関心が高まると考え、文化院の図書館に特設コーナーを設け、ハン・ガンの代表作を数作取り揃えた。
そして、SNSを通じ、書籍の位置や図書館の利用時間を案内した。
そして、14日、図書館が開館して間もなく、書籍がなくなっていることを韓国文化院側が確認した。
特に複数の作品の中でも翻訳版ではない韓国語版『菜食主義者』がなくなった。
韓国文化院の関係者は「現場には防犯カメラが設置されている。利用時間内であれば、図書館には外部の人でも自由に出入りできるため、利用者が持ち去ったのではないかと思われる」と述べ、「ノーベル文学賞受賞者に対する関心の高さから起こったハプニングだ」と話している。