指紋鑑定官が自身の技術を競う大会、初開催
世界各国の指紋鑑定官のその技術を競う「国際指紋鑑定競演大会」が来月初めて開催される。
韓国の警察庁は15日、来月28日に「第1回国際指紋鑑定競演大会(IFEC)」を開催すると明らかにした。
これまでにも指紋認識ソフトウェアの性能を競う「世界指紋認識競演大会」は開催されたが、法執行機関の指紋鑑定官が技術を競う大会は今回が初めてである。
指紋鑑定には人工知能(AI)やビッグデータなどの新技術が導入されているが、最終的な判断を下すのは熟練した専門の指紋鑑定官である。そのため、鑑定官の技術が決定的な役割を果たすことが知られている。裁判所も、指紋鑑定官の専門性と標準手続きに基づく結果をもとに、指紋の証明力を認めている。
韓国の警察は、自他ともに認める世界最高水準の指紋鑑定能力を有しているとの評価を受けている。警察庁は1948年11月に内務部治安局の鑑識課と指紋係を設け、指紋鑑定を開始して以来、毎年2万件以上の鑑定業務を行っている。
1990年には指紋自動検索システムを導入し、現場の指紋と大容量データベースを迅速に比較できる環境を整えた。
最近ではAI技術を活用し、重なった指紋を分離する技術を開発しており、商業化が間近に迫っている。
大会は韓国国内外の参加者を募集し、オンラインで同時接続する方式で行われる。今月15日から来月14日まで、警察庁および科学捜査(KCSI)ウェブサイトに掲示されたQRコードから参加申請が受け付けられ、国内外の参加者はそれぞれ区別して表彰される予定である。
パク・ウヒョン警察庁科学捜査審議官は「今回の大会を契機に、韓国警察が有する世界最高水準の指紋鑑定技術を世界に広く知らしめ、指紋鑑定分野の国際的なネットワークを強化する機会を提供したい」と述べた。