シャワーを浴びながら小用を足すことについて賛否が分かれた。
アメリカのコミュニティサイト「レディット(Reddit)」には「節水できる」と言い、シャワーを浴びながら小用を足すことは良い行為という投稿があった。
アメリカ合衆国環境保護庁「月に水114ℓ節約できる」
あるネットユーザーは「シャワーを浴びながら小用を足すと時間と水を節約できる」と話し、「みんなそうしているのではないか」と問いかけた。別のネットユーザーは「世の中には2種類の人間がいる。シャワーを浴びながら小用を足す人と、足さないと嘘をつく人だ」と主張した。
一方、反対派は「尿を踏みながらシャワーを浴びたくない。シャワールームを一人で使うのでなければ、他人に配慮するべきだ」と指摘した。
アメリカ合衆国環境保護庁によれば、トイレを一度流す際3.8ℓの水が使われるという。毎日一度シャワーを浴びるたびに小用を足すとすれば、月114ℓを節水することになる。
2022年、アメリカのメディアMIC.comは「水質汚染の問題はなく、50日間実践すればトイレットペーパー1ロールを節約する効果がある」と主張した。
実際、イギリスとブラジルでは節水運動の一環として「シャワーを浴びながら小用を足そう」というキャンペーンが行われた。
ブラジルの環境団体「SOSマタ・アトランチカ」は「簡単に環境運動に参加できる方法がある」と述べ、「一家庭あたりトイレの利用を1日1回だけ減らしても、毎年4380ℓの水を節約できる」と主張した。
「骨盤底筋の機能低下の懸念」
一方では、不衛生であり骨盤の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、「シャワーを浴びながら絶対に小用を足してはいけない」という専門家の意見もある。
アメリカ・ヒューストンの産婦人科医エマ・クレシェイは自身のSNSで「絶対にしてはいけないことは、シャワーを浴びながら小用を足すこと、さらに重要なのは立って小用を足すこと」と述べた。
医師は「不衛生であるだけでなく、何より骨盤底筋の機能を低下させ、水の流れる音によって突然トイレに行きたくなる精神的な反射作用を引き起こす懸念がある」と指摘した。
シャワーを浴びながら小用を足すことは、流れる水の音とトイレに行きたいという衝動の間に、無意識な繋がりを作る可能性がある。
私たちの体の重要な機能を担う骨盤底筋に異常が生じると、痛みや排尿障害など様々な症状が伴う。これは骨盤の筋肉が過度に緊張したり収縮したりすることで発生し、放置すると骨盤機能障害に繋がる可能性がある。
特に、立った姿勢で小用を足すと骨盤底筋が適切に弛緩せず、尿失禁などの不便な症状が現れ、骨盤の健康に悪影響を及ぼす可能性があるというのが専門家の分析だ。
理学療法士のジェフリー・トーマス博士は「骨盤底筋は私たちの体の重要な部分であり、シャワーを浴びながら立って小用を足す習慣を避けるなど、日常の小さな習慣も注意深く管理する必要がある」と助言した。
一方、お笑い芸人のキム・ジミンや俳優のラ・ミランなどはある番組で「環境汚染を防ぐためにシャワーを浴びながら小用を足している」と認めた。