中国の科学者たちは、中国・新疆ウイグル自治区の砂漠で発見されたミイラから、世界最古のチーズを発見したと発表した。
先月、香港メディア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中国科学院や北京大学第三病院などの研究チームは、前日に国際的な学術誌「セル」に掲載された論文で、新疆南部タリム盆地の小河にある墓地で発見されたミイラ周辺にあった約3500年前の青銅器時代の乳製品サンプルから、山羊と発酵微生物のデオキシリボ核酸(DNA)が検出されたと報告した。研究チームは、分析された3つの乳製品サンプルから、反芻動物の乳や乳酸菌、酵母菌由来のタンパク質が豊富に含まれていることが確認され、これはケフィアチーズであると確認された。ケフィアチーズは山羊、羊、牛の乳を発酵させて作られた乳製品である。
研究チームは、「小河の人々は積極的に畜産業を取り入れており、ケフィアチーズのような発酵乳製品が小河文化の重要な一部を成していた。その文化は後に東アジア内陸部へと広がったと考えられる」と説明した。