米実業家、ベビーシッターの部屋に隠しカメラ設置
全裸・着替え盗撮で4億円超の賠償命令
執行猶予処分は維持
米大手外食チェーン幹部による盗撮事件で、被害者に約4億円の賠償金支払いが命じられたことが分かった。
英メディア「ザ・サン」の22日付報道によると、マイケル・エスポジート被告は、コロンビア出身の女性ベビーシッター、ケリー・アンドラーデさん(25歳)の寝室に無断でカメラを設置。アンドラーデさんは、エスポジート被告夫妻の自宅で住み込みベビーシッターとして勤務していた。
アンドラーデさんは勤務開始から約3週間後、寝室の火災報知器に偽装された隠しカメラを発見。全裸や着替えの様子が撮影されていたという。
アンドラーデさんは「カメラ発見から数分後にエスポジート被告が帰宅。私は就寝を装ったが、度重なるドアノックから逃れるため、1階の窓から脱出した」と当時を振り返った。
エスポジート被告は逮捕・拘留されたものの、弁護団の尽力により2年間の保護観察処分とカウンセリング受講を条件に釈放。その後、アンドラーデさんは実刑を求めて提訴した。
裁判所は懲罰的損害賠償として200万ドル(約3億円)、精神的苦痛に対する賠償として78万ドル(約1億2000万円)の支払いを命じたが、執行猶予は維持された。