ペルーでサッカーの試合中に選手が雷に打たれて死亡する事故が発生した。
3日、ペルー中部の町チルカで地域リーグの試合が開催されたが、荒天のため、前半途中に試合は中断された。
中断が決まり、選手たちがロッカールームに向かう途中、フィールドに雷が落ち、数名の選手がばたばたと地面に倒れこんだ。
SNSでは雷が落ちた瞬間に選手たちが倒れこむ様子をとらえた映像が拡散されている。
地元の放送局も雷による火花が散り、わずかに煙が立ち上る様子を放送した。
雷に打たれた選手のうち、39歳のディフェンダーは病院に搬送されたが、残念ながら亡くなった。
他にも4名の選手が負傷し、2名は退院したが、他の2名はまだ治療中だという。
当初、激しい火傷を負い、命の危険もあったゴールキーパーは、少しずつ回復の兆しを見せているという。
この地域は山岳地帯に位置し、落雷事故の頻発地域だという。
暴風雨の中、選手の安全確保を無視して試合を強行したことで、主催者に批判が集まっており、今回の事故を受けて屋外スタジアムでの落雷対策を求める声が高まっている。
「CNN」によると、ヒトが落雷によって重傷を負う可能性は十分にあり、時に命を落とすケースもあるという。
落雷による被害者の大半は命には別条はないものの、後遺症は深刻で長期にわたり影響を及ぼすことがある。
後遺症の中にはやけどや発作、記憶喪失などの症状が発生することもあるという。
なお、これまでにもサッカーの試合中に選手が落雷で命を落としたり、重傷を負ったりする事故は何度か発生している。