中国で、寝坊した駅員の遅刻により、始発列車に乗ろうとした乗客が列車を逃すという事件が発生した。
6日(現地時間)、中国メディア「光明網」によると、4日午前6時40分ごろ、湖南省にある常徳駅の出入口が開かなかったため、乗客の出入りが遮断された。
始発列車で常徳駅に到着した乗客は駅の外に出られず、始発列車に乗るために駅に来た乗客は駅内に入れない状況となった。この原因は、出入口を開ける役割の駅員が、職員宿舎で寝坊していたためだった。
この影響で、乗客たちは駅の外で苛立ちを募らせ、ドアを叩いたり叫んだりして現場は大混乱となった。一部の乗客は鉄道会社に苦情の電話を入れ、早急な対応を求めた。
最終的に、別の職員が現場に来て、出入り口を開けはしたものの、多くの乗客がすでに列車を逃した後だった。これに対し、広州鉄道グループはSNSを通じて「常徳駅南口の職員が定時に出勤せず、出入口を時間通りに開けなかったため、一部の乗客には、大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪の意を示した。さらに、「現在、駅の規定に基づき関係者を処分しました。この出来事を教訓に、職員教育を強化し、サービスの質を改善することで、乗客により良い体験を提供するよう努めます」と強調した。
現地当局は、問題の職員に対し、1カ月の停職処分および6ヶ月間の賞与支給取り消しなどの制裁を科したと報じられている。