経済的な理由を名目に偽装離婚をした妻が、実際には不倫をしていたことが明らかになり、世間の非難を集めている。
5日、韓国の番組JTBC『事件班長』で、40代男性A氏が偽装離婚後の娘の親権回復について助言を求めた。
A氏は、妻との出会いから結婚に至るまでに直面した衝撃的な事実や、その後の出来事について語り、苦悩を打ち明けた。そして、「交際中に妻の妊娠が判明し、それを機に結婚を決意した」と明かした。
結婚前、A氏は義母が酒に酔った際に「うちの娘は初婚ではない」と口にするのを耳にし、大きな衝撃を受けた。結婚直前に妻の再婚歴を知ったが、妊娠中の妻を許し、結婚を決意した。
結婚後、A氏と妻は週末婚の生活を送っていたが、その間、二人の関係は次第に悪化していった。A氏が週末ごとに家を空けている間に、妻はマルチ商法に手を出し、高額なブランド品や外車を購入していた。やがて返済不能な借金を抱えるようになった。妻は「家長であるあなたが解決すべき」とA氏に責任を押し付け、彼は退勤後にタクシー運転手として働きながら借金返済に奔走したが、借金は雪だるま式に増え続けた。
状況がさらに悪化すると、妻はA氏に「偽装離婚しよう」と提案した。A氏がこれを拒否すると、妻は突然連絡を絶った。不安に駆られたA氏が自宅を訪れると、妻の姿はなく、幼い娘がひとりでテレビを見ていた。後に妻が風俗店で働いていることを知ったA氏は、苦渋の決断の末、妻の提案通り偽装離婚に応じた。
ある日、A氏が娘と動物園に行った際、娘から衝撃的な告白を聞いた。娘は「パパには恋人いないの?ママには彼氏がいるよ。男の人がママとベッドで寝てた」と話した。
これを受け、A氏が妻に不倫の事実を問い詰めると、妻は「離婚後に出会った男だから不倫ではない」と開き直ったという。
A氏は不貞行為に基づく損害賠償請求の準備を進め、妻と不倫相手の関係を徹底的に調査した。その結果、偽装離婚前からすでに不倫関係にあったことが判明した。
さらに深刻だったのは、不倫相手が娘のいる家で事実上同居していたことだった。A氏は、幼い娘がそのような環境で育てられていることに強い憤りを感じ、「娘を引き取って自分で育てたい」と訴えた。
法律専門家らは、A氏の状況についてさまざまな見解を示した。
ヤン・ジヨル弁護士は、「本件ではA氏が離婚取消訴訟を提起することが可能だ」としながらも、「親権は親の不貞行為の有無よりも、子どもの福祉を最優先に判断される」と指摘した。
また、パク・ジフン弁護士も、「娘が母親の不倫現場を目撃したことは、児童虐待に該当する可能性がある」と述べ、「偽装離婚が当初から計画されたものであれば、法的効力が無効となる可能性がある」と付け加えた。