8日、JTBCの『事件班長』によると、通報者は2018年に英語講師として働いていた恋人A氏との交際を始め、数千万ウォン(数百万円)の留学資金を支援したにも関わらず裏切られたと明かした。
通報者によれば、交際当時、レンタカー事業を買収する過程で信用問題が生じ、A氏の名義を借りて共同代表として登録したが、買収費用はすべて通報者が負担したという。
2021年9月、A氏は「英語を勉強するためにアメリカ留学をしたい」と学費と生活費の支援を要請した。通報者はA氏との関係を考慮し、毎月1,000万~1,500万ウォン(約110万〜165万円)に及ぶ費用を支援した。しかし、留学して5カ月が経った頃、通報者はA氏のSNSで他の男性と一緒に写った写真を発見した。これについて問い詰めたところ、A氏は説明もなく連絡を断ち、通報者は金銭的な支援を中止したという。
その後、A氏は2022年2月22日に見知らぬ男性たちと共に、通報者の事務所に侵入し、重要書類や印鑑、高級車などを盗み逃走した。盗まれた車両は中古市場で現金化され、通報者は被害額が数十億ウォンに上ると主張した。
さらに、A氏は盗んだ書類を使い、虚偽の株主総会を開催し、自身を代表に再任、通報者を解任する形で会社を乗っ取ろうとしたという。さらに、通報者の家にも無断侵入し、現金数億ウォンを持ち去った。
通報者は、A氏の行為に対して法的措置を取り、裁判所はA氏の代表再任を無効と判断した。最近の株主総会決議不存在確認訴訟でも勝訴し、代表職を取り戻したという。
『事件班長』のインタビューで通報者は「A氏が財物損壊の罪で罰金刑を言い渡された」としつつ、「多額の現金窃盗については検察が進展を見せず、もどかしい」と述べた。また、「代表職を取り戻した今、特殊窃盗、横領、私文書偽造、業務妨害、偽証などの容疑で、A氏に対する法的措置を進める」と強調した。