離陸中に旅客機の貨物室から荷物が落下し、プロペラに吸い込まれる事故が発生した。
6日(現地時間)、イギリスのメディア、Daily Mailによると、チリのチャイテンからプエルトモントへ向かう旅客機が離陸する過程で貨物室から荷物が落下したという。
当時の様子を撮影した映像には、貨物室から落下した荷物が、飛行機のプロペラに衝突する瞬間が映されていた。プロペラは一時的に停止したが、その後再び回転し始めた。
荷物はプロペラに吸い込まれて原型を留めないほどに壊れ、その破片が空中に散らばった。
事故当時、この旅客機には乗務員1人と乗客18人が搭乗していた。機長はすぐに引き返すことを決定し、出発した空港へ無事に着陸することができた。乗客や乗務員に負傷者はいなかったと報じられている。
ある乗客は「離陸中に『ドン』という音が聞こえ、その後激しい振動を感じた」と当時の状況を説明した。
航空会社は、声明を通して「鳥が旅客機の機体に衝突し、その衝撃で貨物室のドアが開いた」と説明した。続けて「事故後、機長が引き返すことを決定し、無事に出発空港に着陸した」と述べた。
しかし、当時旅客機に搭乗していた乗客の証言はこれとは異なっていた。ある乗客は「出発前に貨物室のドアが完全に閉まっていなかったために離陸が遅れた」と主張し、「空港で4時間も足止めを食らった」と語った。そして「鳥の衝突でドアが開いたのではなく、最初からドアがしっかり閉まっていなかったために荷物が落下したのだ」と付け加えた。
航空会社は、未だに公式なコメントを発表していない。一方、現地警察は目撃者の証言を基に正確な事故原因を調査している。