トッテナム・ホットスパーのウルグアイ代表ロドリゴ・ベンタンクールに、チームメイトである韓国代表ソン・フンミンに対する人種差別的発言により長期の出場停止処分が下される見通しだ。
14日(日本時間)「デイリー・メール」は、ベンタンクールに対してイングランドサッカー協会(FA)から7試合の出場停止という厳しい処分が下されることになるだろうと報じた。
処分が下される時期は明らかになっていないが、トッテナムは12月26日の「ボクシングデー」以降の年末の過密日程が続く時期にもベンタンクールを起用できなくなる可能性がある。
「The Athletic」によると、トッテナムもすでにベンタンクールへの長期の出場停止処分を予想しているという。
FAの規定では選手個人が侵した人種差別行為に対しては、6~12試合の出場停止処分を科すことが定められている。
6月、ベンタンクールは母国ウルグアイのテレビ番組に出演した際、ソン・フンミンに関して人種差別と指摘されてもおかしくない問題発言をした。
ソン・フンミンのユニフォームがほしいとリクエストした司会者に対し、「ソニー(*ソン・フンミンの愛称)のいとこのユニフォームを持ってきても気づかないかもしれない。韓国人はみんな同じような顔をしているから」と返答した。
この発言が「アジア人はみな同じように見える」という人種差別的な意識に基づく発言と解釈され、批判が殺到した。
ベンタンクールはSNSだけでなく、ソン・フンミンに直接謝罪し、ソン・フンミンも謝罪を受け入れたため、2人の間には現在一切の問題もない。
トッテナムも当初問題視していなかったが、FAは「人種差別」に対する厳格な判断をし、規定に基づいて調査を進めた。
ベンタンクールは今季のプレミアリーグで7試合の先発出場を含む10試合に出場しており、チームの主力選手だ。
5勝5敗1分の勝点16で10位に低迷するトッテナムにとって、彼への厳しい処分は大きな痛手となるだろう。