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2024年11月18日月曜日
ホームトレンド旅行中に脅迫されて麻薬を密輸した女性、最長60年の刑に直面した彼女の運命とは?

旅行中に脅迫されて麻薬を密輸した女性、最長60年の刑に直面した彼女の運命とは?

メキシコからイギリスに戻っていたイギリス人女性キム・ホールが、大量のコカインを所持していた容疑で最長60年の刑に処される危機に直面している。キムは無実を主張しており、銃で脅されてバッグを運ばされたと訴えている。

キム・ホール(28歳)にとって、メキシコ隋一のリゾート地・カンクンでの夢のような休暇は悪夢と化した。彼女は、現地で出会ったイギリス人男性2人に頼まれ、重さ43キロ、取引価格29億円相当のコカインが入ったバッグ2個を運ぶことになったという。男性らはキムにバッグには現金が入っていると話していた。

しかし、シカゴ・オヘア国際空港でのトランジットの際、抜き打ち検査でバッグが開けられ、コカインが発見されたのだ。その際、彼女は驚きのあまり、号泣しながら逮捕されたという。

キムは無実を強く訴え、「私は悪人ではない。過去にこのような事件を起こしたこともなく、麻薬の密輸とは無関係だ。男性たちに銃を頭に突きつけられて脅された」と涙ながらに弁解した。

彼女は出廷前にイギリス政府に支援も求めた。

事件の全容はキムがポルトガルで出会ったイギリス人男性2人から無料でメキシコ旅行に行かないかと提案されたことから始まった。イギリスに帰る頃、彼らは25万ドル(約3,800万円)の現金が入ったバッグをイギリスに運んでほしいと頼んだ。しかし、飛行機の出発時間が遅れたために、当初予定していたフライトを2度も逃し、その間に男性たちは彼女を脅迫した。1人の男はキムをベッドから引きずり出し、銃を突きつけて脅したという。

3度目のフライトでようやく出発することができたキムは、経由地であるシカゴで荷物の検査を受けたのだが、そこでバッグの中に麻薬が隠されていたことを知ったという。彼女はだまされたことに気づき、大きなショックを受けた。その後、キムはシカゴの刑務所に収監され、現在は麻薬所持ならびに密輸の容疑で起訴され、最長60年の懲役刑に処される危機に直面している。

彼女は無罪を主張し、脅迫されてむりやりバッグを運ばされたと当時の状況を法廷で訴える方針だ。また、キムの父ジョンは、イギリス政府の支援がないことに対し失望感を表した。「イギリス人が海外で何らかの問題に巻き込まれた場合、普通なら大使館に助けを求めるが、政府からは犯罪捜査には介入しないという回答しか得られなかった」と語った。

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