英国で宝くじに当選し、31億ウォン（約3億4,377万円）を手にした女性が8年後に全財産を使い果たし、無一文になったという驚きの話が伝えられた。
豪遊の最中に自宅が全焼…破産へ
17日（現地時間）海外メディアの報道によると、ララ・グリフィス（54歳）は2005年に180万ポンド（約3億4,377万円）のオンライン宝くじに当選したという。
ララは「午前2時30分頃、夫がパソコンの画面を見せてくれたんです。当選金額が180万ポンドと表示されていて、まるで冗談のようで信じられませんでした」と当時を振り返った。
彼女は舞台芸術の教師として、大学で出会った夫はITマネージャーとして働いていたが、宝くじ当選を機に二人とも仕事を辞め、贅沢な生活を始めた。
夫婦はアラブ首長国連邦のドバイ、アメリカのフロリダ、フランスなどへ海外旅行を楽しみ、15万ポンド（約2,940万円）を投じて美容室を買収した。さらに45万ポンド（約8,825万円）をかけて納屋を改装した大邸宅に引っ越し、中古車30台や高級ブランドバッグも複数購入した。
しかし、宝くじ当選から約5年後の2010年12月、彼らの自宅で大規模な火災が発生した。火災は3日間続き、家財道具のすべてが焼失した。そのため、家族は着の身着のままとなり、8か月間ホテルとララの実家を転々とする生活を強いられた。
次女が火災によるトラウマでPTSD発症、本人はクローン病に苦しむ
ララは「火災は多目的室から出火したが、原因は結局わからずじまいだった」と語り、「幸いに人的被害はなかったが、次女が火災のトラウマで心的外傷後ストレス障害（PTSD）を患っている」と明かした。
2011年7月、家族は修復した自宅に戻ることができたが、夫婦関係は冷え切っていた。最終的に二人は離婚を決意し、2013年12月に離婚手続きが完了する頃には、莫大な資産も底をつきかけていた。
ララは「家や事業を含め、持っていたものすべてを売却せざるを得ませんでした」と述べ、「さらにクローン病が発症し、体重は約38kgまで落ちてしまいました」と当時の苦境を語った。
現在、彼女はタトゥーアーティストとして新たな人生を歩んでいる。「宝くじ当選後、皮肉にも多くの不幸に見舞われましたが、まだ人生への希望は捨てていません」と語り、「辛い時期を乗り越え、今の生活に満足しています。必ず再起します」と決意を示した。
韓国でクローン病が急増…10年で患者数2倍以上に
ララが罹患したクローン病は、かつては欧米で発症率が高かったが、近年、食生活の欧米化に伴い、韓国の20〜30代での発症率が急増している。韓国健康保険審査評価院によると、昨年クローン病で受診した患者数は3万3,238人で、2013年（1万6,138人）と比べ10年間で2倍以上に増加した。
クローン病は消化器系に異常な炎症が繰り返し発生する慢性炎症性疾患で、主に20〜30代の若年層で発症する。主な症状は慢性的な腹痛、下痢、体重減少、疲労、血便などで、小腸狭窄がある場合は食後に絞られるような間欠的な痛みや腹部膨満、吐き気、嘔吐などの症状が現れる。
また、腰痛や関節痛、口内潰瘍、目がウサギのように赤く充血するぶどう膜炎・虹彩炎・上強膜炎なども併発することがある。
クローン病の原因と発症メカニズムは未だ解明されていないが、遺伝的素因のある患者に様々な環境要因が複合的に作用して発症すると考えられている。炎症性腸疾患の5〜10%で家族性が認められるが、大半は散発的に発症する。
クローン病による慢性的な炎症は細胞や組織の異常な変形を引き起こし、大腸がんのリスクを高める可能性がある。予防には、精製糖類、脂肪酸、人工甘味料、ファストフードの摂取を控え、食物繊維、果物、野菜を積極的に摂取することが重要だ。
クローン病と診断された場合、加工食品を控えるなどバランスの取れた食事と適度な運動が推奨される。十分な水分摂取と少量頻回（分食）の食事が望ましい。過度なストレスや激しい運動も症状を悪化させる可能性があるため注意が必要だ。
この疾患は適切な治療と管理により症状をコントロールすれば、通常の生活を送ることができる。しかし、治療が遅れ慢性化して線維化が進行すると手術が必要になる場合もある。そのため、疑わしい症状がある場合は速やかに医療機関を受診し、適切な検査と個別化された治療を受けることが重要である。
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