メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

教皇庁が恐れた「禁断の書物」…1532年印刷の『君主論』初版本、予想落札価格5800万円で史上初の競売入り

太恵須三郷 アクセス  

引用:サザビーズのウェブサイトより
引用:サザビーズのウェブサイトより

イタリア・ルネサンス期のフィレンツェ共和国の外交官であり哲学者であったニッコロ・マキャヴェッリ(1469~1527)の著作『君主論(Il Principe)』の初版本がオークションに出品される。

22日(現地時間)、米国ニューヨークに本社を置く多国籍オークション会社サザビーズは、この本が28日から来月12日までロンドンのサザビーズで開催される「書籍および原稿」分野のオークションに登場する予定だと発表した。

サザビーズはこの希少本の予想落札価格を20万~30万英ポンド(約3,800万~5,800万円)と見積もっている。

サザビーズによると、この本は『君主論』の初版と、別の著作『フィレンツェ史』の第2版の2冊が1冊に製本されている。本のサイズは横120mm、縦174mmである。

製本は、その材質から17世紀初頭にイタリア・ローマで行われた可能性が高いと判断された。ただし、タイトルページは切り取られている。この点についてサザビーズは、所有者が当局の押収を避けるために除去したものと推測している。

『君主論』は1559年、教皇庁によって禁書に指定され、禁書目録に掲載された。その後、70年以上を経てようやく解禁された。

引用:サザビーズのウェブサイトより
引用:サザビーズのウェブサイトより

本に押されたスタンプなどから、この書籍はフィレンツェの公共図書館が19世紀半ば頃まで所蔵していたと見られる。その後、米国のある保険実業家を経て、英国の個人収集家の手に渡ったと推測されている。

出版地と印刷業者、印刷日は『フィレンツェ史』第2版が「フィレンツェ、ベルナルド・ジュンタ、1532年3月16日」、『君主論』初版が「ローマ、アントニオ・ブラード、1532年1月4日」となっている。

サザビーズによると、今回の出品以前の『君主論』初版の所蔵記録は全世界で計12件しかなく、すべて図書館の所蔵品だった。このうちイタリア国外にあるとされているのは6件のみだった。

引用:サザビーズのウェブサイトより
引用:サザビーズのウェブサイトより

現存する『君主論』初版の正確な数は不明だが、10部程度しか残っていない極めて希少な本であることは間違いない。

英国セント・アンドリュース大学チームが管理するヨーロッパ古書目録「USTC」には、『君主論』初版の所蔵記録として、フランス1部、ローマ教皇庁1部、教皇庁を除くイタリア5部、スペイン1部、英国2部、米国1部の計11部が記載されている。

USTCは、印刷技術導入以来1700年までにヨーロッパで活版印刷で制作された書籍に関する情報を整理した目録である。

サザビーズの書籍および原稿部門の専門家ガブリエル・ヒートンは、「(『君主論』初版のうち)個人が所有しているのはこの1冊のみで、我々の知る限り、オークションに出品されるのは今回が初めてだ。少なくとも過去数十年間、オークションに出品されたことはない」と米CNNに語った。

太恵須三郷
CP-2023-0094@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 【けんか腰】北朝鮮代表、日本戦握手で“拳打ち下ろし”!暴力行為連発に非難集中
  • 日本のIT企業に就職したインド人男性、手取り17万円に母国衝撃「これで東京生活できるの?」
  • 「連絡を断つべきか」ハーバード元総長サマーズの嘆き、7年間のエプスタイン相談メールが波紋
  • 他人の部屋で授乳まで…韓国でDNA検査までした“赤ちゃん取り違え事件”
  • 友人は溺死したのに…遺体を家へ運び“眠っているように偽装”3日放置
  • 【襲撃】自ら両親殺害と通報、韓国籍34歳を逮捕…動機不明の一家惨劇

こんな記事も読まれています

  • 78cmの“正体不明プレート”、カイエンの下で何が起きているのか
  • 「中国車、アメリカ産業を脅かす」、フォードCEOが“崩壊リスク”を警鐘
  • 省燃費のはずが… ECOモードで生じる“思わぬ異変”
  • 高油価に“最後の砦”、時速60〜80kmで燃費が激変
  • 「米国まで協力!?」ロシア、中国依存脱却へ本格始動…レアアース覇権争いに参戦
  • 「集団安全保障の名の下に!」イランとロシア、核協議で“強固な連携”を確認
  • LE SSERAFIM、東京ドーム公演で見せた圧巻ステージと記録更新の快進撃…8万人を熱狂させた200分
  • Wanna One出身ユン・ジソン主演!禁断の再会から始まる激しいBLロマンス『雷雲と雨風』

こんな記事も読まれています

  • 78cmの“正体不明プレート”、カイエンの下で何が起きているのか
  • 「中国車、アメリカ産業を脅かす」、フォードCEOが“崩壊リスク”を警鐘
  • 省燃費のはずが… ECOモードで生じる“思わぬ異変”
  • 高油価に“最後の砦”、時速60〜80kmで燃費が激変
  • 「米国まで協力!?」ロシア、中国依存脱却へ本格始動…レアアース覇権争いに参戦
  • 「集団安全保障の名の下に!」イランとロシア、核協議で“強固な連携”を確認
  • LE SSERAFIM、東京ドーム公演で見せた圧巻ステージと記録更新の快進撃…8万人を熱狂させた200分
  • Wanna One出身ユン・ジソン主演!禁断の再会から始まる激しいBLロマンス『雷雲と雨風』

おすすめニュース

  • 1
    中国刺激すれば米中戦争再燃? 米政権が恐れた最悪シナリオ

    ニュース 

  • 2
    “支持率急落”でも自己評価は最高?トランプ氏豪語「賢い人の間では支持率上昇している!」

    ニュース 

  • 3
    「あと5mで一家全滅」...巨大貨物船が民家の目の前まで突進!座礁の原因は“乗組員の居眠り”か

    フォトニュース 

  • 4
    「落ち続けるビットコイン」8万6,000ドルまで急落…‟7か月ぶりの最安値”

    ニュース 

  • 5
    サウジに屈したのか、トランプがCIA分析を否定し“皇太子擁護”に転じた真意

    ニュース 

話題

  • 1
    「日本に全面支持を示す」台湾総統、日本産海産物の“挑発的ショット”を公開

    ニュース 

  • 2
    70代運転の車が「突然暴走」→ 歩道の母子を直撃…30代母親は“下敷きで心肺停止”、2歳娘も重傷

    フォトニュース 

  • 3
    「絶対飼わない」父、3日後にはケージ前に張りつく日常へ

    フォトニュース 

  • 4
    78cmの“正体不明プレート”、カイエンの下で何が起きているのか

    フォトニュース 

  • 5
    「中国車、アメリカ産業を脅かす」、フォードCEOが“崩壊リスク”を警鐘

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]