「死ぬ前に一度でいいから真っ白な雪を見たい」
天気予報が「晴れ」にもかかわらず、雪を見たいという余命わずかの高齢女性の願いを叶えた、病院スタッフの感動的なエピソードが話題を呼んでいる。
9日(現地時間)、英国のセント・リチャードホスピスの公式Facebookに、ベッドに横たわりながら雪を受ける女性の動画と写真が投稿された。
病院によると、写真の女性ヘレン・ケナウェイさんは終末期と診断され、ホスピスで療養中だった。
先日、ヘレンさんは看護師たちに「最後にもう一度、真っ白な雪を見たい」という願いを打ち明けた。
ヘレンさんの切なる願いを叶えたいと考えた看護師たちは、近隣のイベント会社に協力を依頼した。当日、看護師たちはイベント会社のスタッフと共に特別な演出の準備に奔走した。
まず、屋外テラスに製氷機を設置し、看護師たちは病室からヘレンさんを慎重に運び出した。
「サプライズです」と声をかけながら突然ベッドを移動させる看護師たちに驚いたヘレンさんは、テラスの外を見て言葉を失った。そこには真っ白な雪が降り注いでいた。
ヘレンさんは一瞬目に涙を浮かべたが、すぐに満面の笑みを浮かべ、空に向かって手を伸ばした。手のひらにふわりと積もる雪を見つめるヘレンさんの表情は、まるで初めて雪を見た子どものように無邪気で幸せそうな表情を浮かべていた。
この写真はインターネット上で瞬く間に話題となり、多くの人々の心を打った。