ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平に、自身の口座を悪用して元通訳の水原一平被告が購入した野球カードが返還される見通しだ。
4日(日本時間)アメリカのスポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」などは、水原被告が転売目的で購入した32万5,000ドル(約5,000万円)相当の野球カードは大谷に返還されることになったと報じた。
先月29日、大谷は水原被告が不正に購入した野球カードの返還を求めて、カリフォルニア州の連邦地裁に申し立てを行った。
水原は大谷の口座から約1,659万ドル(約25億円)を盗んだうえ、1~3月には転売目的で大谷の口座から無断で大量の野球カードを購入していた。
カードの中には大谷の直筆サイン入りのものもあり、水原はこれらを転売する計画だったという。
今回の訴訟に関する審理はもともと21日に予定されていたが、手続き不要として大谷の所有権を認めた模様だ。
水原被告は2018年に大谷がMLBにデビューして以来、専属通訳を務めてきたが、3月に韓国・ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開催されたドジャースとサンディエゴ・パドレスとのMLB開幕戦期間中に、違法スポーツ賭博と大谷の口座から多額の金銭を盗み、賭博の胴元に不正送金した疑いが発覚し、通訳を解雇され、そのまま起訴された。