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2024年12月19日木曜日
ホームトレンドおもしろ「逆さパイナップル」が暗号に?スペインで急増する「スーパーマーケット婚活」とは

「逆さパイナップル」が暗号に?スペインで急増する「スーパーマーケット婚活」とは

「パイナップルを手に」スペインで若者たちが、異性との出会いの場とその道具としてスーパーマーケットとパイナップルを使い、話題を呼んでいる。

英BBCニュースとスカイニュースは4日、「スペインの独身たちが最近パイナップルを使って好みの相手を探している」と報じた。BBCはこの現象を「パイナップルゲート」と表現した。

スーパーや大型食料品店の果物売り場でパイナップルを逆さに持ち、ワイン売り場に移動する。そして同じくパイナップルを逆さに持っている人にカートをぶつけてアピールをするのだ。

引用:AP通信
引用:AP通信

スペインでは最近、独身の若者たちがパイナップルを使って出会いを探すのが流行している。

BBCは「カートの中に入っている物で、求める関係性を推測できる」と付け加えた。チョコレートや菓子類なら一時的な関係、野菜なら真剣で長期的な関係を求めているという意味になる。

BBCによると、この流行には背景がある。スペインで俳優兼タレントとして活動するビビ・リンが、スーパーマーケット「メルカドーナ」の店舗周辺でカートを押しながら窓について話す動画を「TikTok」に投稿したのがきっかけだ。

しかし、この状況を懸念する声もある。BBCは「ビルバオのメルカドーナの店舗では特定の時間帯(午後7~8時)に多くの人が集まり、警察が出動する事態となった」とし、「商品を購入せず、ただ相手を探しにくるだけの来店者も多い」と指摘した。また、「店員はパイナップルやワインなどの商品整理に苦労している」と伝えた。一方、メルカドーナ側は「パイナップルゲート」を歓迎している。

BBCによると、同社はSNSを通じて「並んでいるパイナップルがあなたのデートを待っている」と宣伝しているという。メルカドーナ側は「この流行は我々が仕掛けたものではない。来店客が自発的に行なっている」と説明した。

社会評論家のスサンナ・クアドラードは地域紙「ラ・バンガルディア」で「この流行はSNSを通じて企画されたキャンペーンと同じだ」とし、「SNSがユーザーの行動にどう影響を与えるかを示す良い例だ」と語った。

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