22日(現地時間)、ニューヨークの地下鉄で女性が火をつけられて死亡する事件が発生した。事件から約8時間後、容疑者が逮捕されたとCBSニュースやニューヨーク・ポストなどが報じた。
事件は午前7時30分頃、ブルックリンのコニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅に停車中のF列車内で起きた。地元警察によると、列車に乗っていた男が車両の端で眠っていた女性の服に火をつけたのだ。
通報を受けた警察や救急隊、消防士が出動し火災を鎮火したが、被害女性は現場で死亡した。ニューヨーク・ポストは「放火に酒瓶が使用されたかは不明だが、被害者の周囲には酒瓶が散乱していた」と伝えた。
警察は容疑者の映像を公開し、1万ドル(約157万円)の報奨金を懸けて指名手配を行った。容疑者は犯行後、炎に包まれる女性を平然と見つめていたという。また、現場を警備する警察官とすれ違ったものの、フードを被ったまま立ち去ったとされている。
市民の通報により、事件発生から約8時間後に容疑者は別の地下鉄駅で逮捕された。容疑者はグアテマラ出身の33歳、セバスチャン・ザペタであることが判明された。ザペタは2018年6月にアリゾナ州で国境警備隊員によって拘束された経歴があるものの、ニューヨークでは犯罪歴がないとされている。現在、捜査当局は彼が不法滞在者であるかどうかの確認を進めている。