千葉ロッテマリーンズからポスティングシステムを利用し、MLB進出を目指す「佐々木朗希争奪戦」が激化している。
2023年のワールドシリーズ王者、テキサス・レンジャーズも獲得に意欲を見せている。
24日(日本時間)テキサス州の地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」は、「先週、レンジャーズのクリス・ヤングGMがロサンゼルスで佐々木側と面会した」と報じた。
2001年生まれの佐々木は、2020年に千葉ロッテマリーンズにドラフト1位で入団し、プロデビューを果たした。
これまで先発投手として64試合に登板し、505奪三振を記録、4シーズンで29勝15敗、防御率2.10の成績を残している。
2022年4月10日にはオリックス・バファローズを相手に完全試合を達成するなど、23歳の若さでチームだけでなく、NPBを代表する投手に成長した。
今オフ、ポスティングシステムを利用してのMLB挑戦を表明した佐々木は、10日にポスティング申請が完了し、MLBの各球団との交渉に入った。
MLBのウインターミーティング閉幕後は、球団幹部などと対面で面談を行っている。
ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、シカゴ・カブスなど、すでに複数のチームが佐々木側と接触しており、レンジャーズもその1つに加わった。
ヤングGMは「非常に有意義な時間を過ごしたが、今日お話できるのはそれくらいだ」と面会の詳細については言及を避けた。
MLBには「25歳ルール」が存在し、25歳未満の選手については「国際アマチュア選手」に分類され、契約金に上限が設けられているため、23歳の佐々木は同等の能力を持つ選手より、比較的安価で獲得できる可能性がある。
佐々木のポスティング期限は1月24日午前7時までで、現地では国際ボーナスプールがリセットされる1月15日以降に契約する可能性が高いという見方が強い。
ダラス・モーニング・ニュースは「レンジャーズの2025年の国際ボーナスプールは626万1,600ドル(約9億8,000万円)である」と伝えた。
ただし、契約金に上限がある以上、契約金は佐々木にとってチームを選択するうえで最重要ポイントではないという分析もある。
佐々木の代理人はウインターミーティングの際に「球団間の提示額の差がわずかなため、金額を基準に決定しないよう佐々木本人にアドバイスした」と話している。