暑い夏、冷たくて甘いアイスクリームは自然と手が伸びるもの。スーパーやコンビニでのセール時には、大量に買い込んで冷凍庫にストックすることも多い。しかし、夏には毎日のように食べるアイスクリームも、寒くなると冷凍庫に放置され、その存在を忘れることがある。
ふと冷凍庫を開けたとき、アイスクリームの表面に白い霜がついているのを見たことがあるかもしれない。この状態のアイスクリームは食べても大丈夫なのだろうか?味や品質に問題はないのだろうか?
8日、氷菓類公正取引協議会の小栗英樹事務局長が日本のFNNメディアを通じて、アイスクリームの正しい保存方法や食べられる基準、摂取時の注意点について解説した。
小栗事務局長は、アイスクリームの賞味期限について「アイスクリームは賞味期限表示が省略されることが許可されているだけで、『賞味期限がない』という意味ではない」と説明した。その理由については、「適切な条件(マイナス18度以下)で冷凍保存すれば、細菌の繁殖が抑制され、品質や風味の低下がほとんどないため」と述べた。
アイスクリームが霜で覆われている場合について、小栗氏は「食感が変わる可能性はあるが、大きな問題はない」と説明した。一方で、「一度溶けて再び凍ったと見られるものや、臭いが変化しているものは、風味や食感が劣化しているだけでなく、他の食品の臭いが移ったり、細菌が繁殖しているなど、衛生的に問題がある可能性が高い」と警告した。
小栗氏は、アイスクリームをマイナス18度以下で保存することを推奨。「冷凍庫内の温度変化を少なくするために、冷凍庫の扉の開閉回数を減らすことが望ましい」とアドバイスした。また、「カップから直接スプーンで食べて残った分を再冷凍するのは避けるべき」とし、「残りを再冷凍すると細菌が増殖し、腹痛の原因になることがある」と述べた。
このアドバイスを参考に、冷凍庫に眠っているアイスクリームを一度点検してみてはどうだろうか。適切な温度と保存方法を守れば、冬でも安全に美味しいアイスクリームを楽しむことができるだろう。