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2025年01月11日土曜日
ホームトレンド「成績上位者は高級弁当」中国の中学校が導入した「エリート食堂」制度、批判殺到で謝罪に追い込まれる

「成績上位者は高級弁当」中国の中学校が導入した「エリート食堂」制度、批判殺到で謝罪に追い込まれる

成績優秀な生徒専用の食事エリアを設け、高級弁当を提供していた中国の中学校が、この制度を廃止し謝罪した。

25日付の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中国四川省成都市の青白江中学校は、食堂内に「成績優秀な生徒専用の食事エリア」を設けたことで批判を浴び、議論が過熱した。結局、学校側は公式謝罪文を発表し、この制度を廃止したという。

同校では、毎月の試験で学年全体で1位の成績を収めた生徒、特定科目で1位の成績を取った生徒、またはクラスで最も成績が向上した生徒などを選出し、月に一度、数名の生徒に高級弁当と記念品を提供していたことが明らかになった。

しかし、このような形で生徒を区別することに対し、ネットユーザーからは「学校で差別を学ばせるのか」、「目的が何であれ、生徒を区分けするのは教育の本質を逸脱している」といった批判が相次ぎ、学校側は17日に公式謝罪文を掲載した。

学校側は「配慮に欠けた決定が悪影響を及ぼした」と認め、「すべての生徒の福祉を公平に配慮する」と表明した。

現在、中国では学力偏重の教育から脱却し、バランスの取れた発達を目指す全人的教育が進められている。2021年には中国教育部が、小中学校で行われていた成績順位の公表を禁止する措置を講じたこともある。

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