ホテルでの珍しい忘れ物が注目を集めている。最近、グローバル宿泊予約プラットフォーム「Hotels.com」が発表した「ホテルルームインサイト」レポートによると、世界各地のホテルで発生したユニークな忘れ物が明らかになった。この調査はカナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、日本、韓国など400以上のホテルを対象に実施された。
一般的によく忘れられる物は衣類、電子機器の充電器やアダプター、化粧品、下着などだ。しかし、時には高価な物が忘れられることもあるという。例えば、高級ブランドである、ロレックスの時計、エルメスのバーキン、現金の束などが挙げられる。中でも、600万ドル(約9億4,600万円)相当の超高級腕時計がホテルで発見された例は驚きを与える。
一方で、ホテルスタッフを困惑させるユニークな忘れ物もある。宿泊客が置き忘れたペットのヒヨコやトカゲ、ギプス、義歯、炊飯器、車のタイヤ、ミキサー、建設用パイプなど、奇妙な忘れ物が見つかることもある。これらの品々は価値に関係なく、ホテルスタッフにとって印象深いエピソードを残している。
ホテルスタッフの体験談も非常に興味深い。あるスタッフは宿泊客のパスポートを届けるために約161kmの距離を運転したり、クルーズ出航直前に荷物を届けるため奔走したりした。また、子どもが失くしたクマのぬいぐるみを買い直し、届けるなど、顧客満足のために惜しまぬ努力をする姿が報告されている。
ホテルでは、忘れ物が発生した際、宿泊客に大切な物を安全に返すことが最も重要とされている。しかし、時には予想もしなかった品物が忘れられることもあり、スタッフが予期せぬ対応を迫られることもある。
今回のレポートは、ホテル業界での日常的なユニークなエピソードを紹介し、多様な宿泊体験に関心を集める内容となっている。