後ろ足が不自由なシェパードが走る夢を見ながら後ろ足を動かす姿を捉えた動画が、視聴者の心を温めた。
先月1日(現地時間)、アメリカ時事週刊誌「ニューズウィーク(Newsweek)」がTikTokに投稿された動画を紹介した。動画にはソファで昼寝をするジャーマン・シェパードの「ココ」の姿が映っている。
説明によると、ココは変性性脊髄症のため後ろ足をうまく使えないという。しかし、自由に走りたいという思いは変わらなかったようだ。動画では、ココが眠ったまま後ろ足を動かし走っているような動作を見せた後、一瞬息を整えるかのように静止し、再び走る動作を繰り返している。飼い主は動画に「(ココは)今は歩けないので車椅子が必要だが、夢の中ではまだ走っている」とコメントを添えた。
犬の変性性脊髄症は、人間で言えばALS(筋萎縮性側索硬化症)に似た脊髄疾患だという。通常、後ろ足から始まり、徐々に全身に麻痺症状が現れるとされる。この病気と診断される前、ココは走ることやボール遊びを楽しんでいたという。現在は車椅子の助けを借りて移動しているが、夢の中では昔のように元気に走り回っていた頃を思い出しているようだ。
動画を視聴したネットユーザーからは「夢の中では黄金色のトウモロコシ畑を駆け抜けているんだろうな」、「毎晩、夢の中で自由に走れますように」といった温かいコメントが寄せられた。