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2025年01月09日木曜日
ホームトレンド「SNS映えスポット」で痛ましい事故…タイの「象洗い体験」で20代女性死亡、専門家が語る構造的問題とは

「SNS映えスポット」で痛ましい事故…タイの「象洗い体験」で20代女性死亡、専門家が語る構造的問題とは

引用:聯合ニュース

タイ南部パンガー県の「コヤオ・象保護センター」で、スペイン人観光客が象に襲われ死亡する事故が発生した。

6日(現地時間)、現地メディア「バンコク・ポスト」などによると、3日に起きたこの事故で、スペイン国籍の20代女性ブランカ・ガルシアさんが象の牙で刺されて病院に搬送されたものの、死亡が確認された。

ガルシアさんは象を洗う体験中に象の前を通り過ぎたのだが、その際にこのような悲劇が起こったという。専門家たちは、象が元の生態系から離れた環境で生活し、観光客と交流しなければならないストレスが攻撃性を引き起こした可能性が高いと指摘している。この事故を受けて、施設は営業を一時停止した。

タイでは象を洗う体験ツアーは観光客に人気のアクティビティだ。しかし、動物保護団体「世界動物保護(WAP)」によると、タイ国内の観光施設では約2,800頭の象が閉じ込められており、一部の施設では尖ったフックで象を突くなど、残酷な訓練が行われているとされる。ただし、今回事故が起きた施設は象を強制的に制御したり、フックを使用したりしていないと強調している。

非営利団体WAPは、過去にも動物が孤立した状態で自然とはかけ離れた演技や活動を強要されることが多いと警鐘を鳴らしていた。タイ国立公園・野生動植物保護局によると、2012年以降、野生象による攻撃で少なくとも240人が死亡し、208人が負傷しているという。

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