警察官の前で中国語で「口裏合わせ」をしていた中国人が、中国留学経験のある警察官に見破られた。9日、ソウル江北警察署は、運輸事業法および出入国管理法違反の疑いで中国人A(24)など2人を立件して調査中だと明らかにした。
昨年12月24日午前11時10分頃、「無許可で有償の貨物運送が行われている」という内容の通報が受理された。通報を受けた警察が現場に出動し、トランクが開いた状態のAの車両を発見した当時、Aは韓国語で「友人の家に遊びに来て、椅子を運んだだけ」と述べ、疑いを否認した。
しかし、警察官の追及が続くと、Aは共同経営者のB(25)に電話をかけた。Aは韓国の警察官が自分たちの会話を理解できないだろうと考え、中国語で「報酬を受け取らずに手伝ったと言おう」と口裏を合わせるよう指示した。だが、現場に出動していた警察官は大学時代に約4年間中国に留学し、警察官として採用された後も4年6カ月間外事課で勤務するなど、中国語に堪能な人物だった。
彼はAの中国語の会話内容を元にBが引っ越し荷物を運んでいる現場を発見し、さらに送金記録を確認して2人を任意同行した。調査の結果、彼らは留学ビザ(D-2)で入国した後、無許可で貨物運送業を行い、「滞在資格外活動」をしていたことが判明した。警察は、運輸事業法違反の容疑に加え、出入国管理法違反の容疑も追加した。