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2025年01月15日水曜日
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「これは告知か脅迫か」パキスタン航空の広告が物議 9.11テロ想起で批判殺到

引用:ニュース1
引用:ニュース1

パイロットの免許偽造問題で欧州路線の運航を禁止されていたパキスタン国際航空(PIA)が4年ぶりに運航を再開する中、新たに公開した広告がアメリカ同時多発テロ事件を想起させ、物議を醸している。

PIAは10日(現地時間)、X(旧ツイッター)アカウントでパキスタンの首都イスラマバードとパリを結ぶ路線の運航再開を発表し、広告ポスターを公開した。ポスターにはPIA機がパリ上空を飛行する様子が描かれ、背景にフランス国旗のトリコロールが配され、「パリ、本日到着します」というスローガンが添えられている。しかし、飛行機の角度と方向が、フランスの象徴であるエッフェル塔に衝突しそうな印象を与え、問題視されている。

ネットユーザーからは、このポスターが2001年のアメリカ同時多発テロ事件を連想させるとして、「これは告知なのか、脅迫なのか」、「広報担当者を解雇すべきだ」などの批判が相次いでいる。PIAはこれらの批判に対し、現時点で公式な反応を示していない。

PIAは2020年5月22日、パキスタン南部カラチのジンナー国際空港の滑走路近くの住宅地に旅客機が墜落し、乗客乗員99人中97人が死亡する事故を起こした。事故原因はパイロットの過ちと判明。その後の調査で、パキスタン全体のパイロット860人のうち、PIA所属の150人を含む計262人の免許が偽造または不正取得であったことが明らかになった。

これを受け、欧米各国は即座にPIAの運航を禁止。しかし欧州航空安全機関(EASA)は昨年11月、パキスタン航空当局の監督能力が「十分な信頼性を回復した」として、4年ぶりに運航禁止令を解除すると発表した。ただし、英国と米国では依然としてPIA機の運航が禁止されている。

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