6.2 C
Tokyo
2025年01月15日水曜日
ホームトレンド「暖房設備なき亜熱帯」台湾で寒波による心停止が多発 2日で109人が心停止、40代でも突然死のリスク

「暖房設備なき亜熱帯」台湾で寒波による心停止が多発 2日で109人が心停止、40代でも突然死のリスク

引用:中央日報
引用:中央日報

北極発の寒波が亜熱帯地域の台湾にまで及び、今年だけで「病院外心停止(OHCA)」患者が500人近くに及んでいると報じられた。

12日、聯合報などの台湾現地メディアは、各自治体の消防局の資料を引用し、今年に入ってOHCAの患者が492人発生したと明らかにした。心停止は予測困難な場合が多く、OHCAとは病院外で発生する心停止を指す。

報道によると、前日には非外傷性OHCA患者が55人発生し、これは今年最多となる。OHCA患者は10日と11日の2日間でそれぞれ54人、55人と増加傾向にあり、そこには中高年層も含まれているという。台湾には過去10日間に2回の大陸性寒気団が襲来。1回目は6日に到来し、2回目は9日に南下、全ての市と郡で気温が10度以下まで低下した。

台湾中央気象局(CWA)は12日、台湾最高峰の標高3,952mの玉山で早朝の気温がマイナス8.2度を記録したと発表。同日午前10時31分頃、夕方から翌朝にかけて低温注意報を発令し、高齢者や弱者に対し、低温による呼吸器および心血管疾患への注意を呼びかけた。北回帰線上に位置する台湾は韓国より気温は高いが湿度が非常に高く、住宅にはオンドルのような暖房設備が普及していない。

これを受け、国立台湾病院は心血管疾患やそのリスク因子を持つ人々、特に高齢者は朝早い時間帯に心血管系における緊急事態が発生しやすいと注意を促した。同病院は「60代以上だけでなく、40代、50代も注意が必要」とし、「40~50代は体温が急激に低下し、急性反応が現れる前に高血圧、高脂血症、高血糖などのリスク因子に気付かないことが多い」と説明。このため、一部の40~50代の犠牲者は今回のOHCAへの備えが全くできていなかったと付け加えた。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください