埼玉西武ライオンズに所属し、日本代表として「WBC」や「プレミア12」でも活躍した源田壮亮選手(31)の不倫スキャンダルは、年末年始に世間を大きく騒がせた。
しかし、韓国でより注目を集めたのは、夫だけでなく「被害者」であるはずの妻がともに謝罪したことである。
先月26日発売の「週刊文春」によると、源田は昨年3月に知り合った東京・銀座の高級クラブで働く20代後半の女性と不倫関係にあったという。
11月に開催された「プレミア12」の台湾遠征にも不倫相手を呼び寄せ、週刊文春の取材に対しても不倫の事実を認めた。
源田の妻は人気アイドルグループ「乃木坂46」出身の「みさ先輩」こと衛藤美彩(32)で、2人は球界きってのおしどり夫婦として、様々なメディアに揃って登場する機会も多かった。
衛藤が乃木坂46を卒業後の2019年に結婚し、2児の親となった2人だが、多くの人々が不妊治療を夫婦で乗り越えた経験や夫婦円満の秘訣を語る様子を見てきただけに、源田の不倫にショックを隠せなかった。
12日、埼玉西武ライオンズの初練習となるこの日、所沢市の球団施設で不倫スキャンダル以来、初めて公の場に立った源田は報道陣を前に謝罪会見を行うとともに、自身のインスタグラムを更新した。
投稿の中で「この度は、私自身の軽率な行動により、野球ファンの皆様や関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。また、妻に辛く悲しい思いをさせてしまったことを深く反省しております」と謝罪し、「これからは自らを改め、ご迷惑をおかけした方々に対し、野球を通じて恩返しができるよう精進して参ります」と報告した。
また、足並みを揃えるように衛藤美彩も夫の不倫に言及する投稿を同日行った。
そして「この度は私たちのプライベートなことでお騒がせしてしまい、大変申し訳ございません」と切り出し、「私自身も夫が野球に専念できるよう支え、彼を支えてくださった多くの方々の為にも、夫婦共に皆様に恩返しができるよう努めてまいります」とファンなどに呼びかけた。
日本では夫が不倫した際、妻も一緒に謝罪する光景がよく見られる。
2020年9月に競泳界のスターである瀬戸大也(30)の不倫が発覚した際、妻で元飛び込み選手の瀬戸優佳(29)は夫よりも長文で謝罪を伝えた。
2人はその後、再構築を目指して順調に過ごしているものと思われていたが、昨年11月、すでに別居生活に入り、離婚協議中との報道があった。
離婚協議中との内容に関しては両者ともに否定しておらず、離婚も近いと見られている。
また、人気お笑い芸人の渡辺健(52)も2020年6月に複数の女性との不適切な関係が発覚した際、妻で女優の佐々木希(36)が謝罪する事態に追い込まれた。
しかし、スキャンダル発覚後の2023年に第2子が誕生するなど、その後は順調な夫婦生活を送っているようだ。
なぜ、日本では夫の不倫に妻までも謝罪しなければならないのか。
ある専門家は、日本特有の「連帯責任文化」ではないかと指摘している。
家族の構成員である夫の過ちを、家族の過ち、そして、責任に拡大解釈する認識が今も残っているという。
さらに「家庭を守れなかった妻の責任」という旧態依然とした認識も一説には残っているのではないかといわれている。
夫の浮気を妻の管理・監督の失敗とみなす感覚を今もなお持っている人が多いのではないかと指摘する声もある。
一方、最近ではこのような風潮に対する批判の声が高まっている。
インターネット上では「なぜ被害者である妻が謝罪しなければならないのか」、「加害者である夫のみが謝罪すべき話だ」、「被害者である妻の謝罪は妻への2次加害だ」といった論調だ。