愛を誓うため、肌の下に磁石を埋め込んだカップルの話が話題を呼んでいる。
14日、アメリカ「ニューヨーク・ポスト」によると、マサチューセッツ州に住むコンテンツクリエイターのセイディ・リエンドーと婚約者のハンナ・ハンスマンは、「互いへの献身の象徴として、それぞれの手の中に磁石を埋め込む施術を受けた」と明かした。それぞれの手に異なる極の磁石を挿入し、2人の手が近づくと磁石が引き寄せ合い、手がくっつく仕組みだ。
リエンドーは「磁石による痛みはなく、むしろ磁石の存在を忘れることさえある」と語り、「ハンナとつながるために、ほぼ毎日手をくっつけて試している」と話した。この磁石埋入施術はリエンドーの提案で実現したという。リエンドーは「ハンスマンに『私たちがつながる施術がある』と提案した」と語り、「彼女は施術前に緊張していたが、すぐに納得してくれた」と付け加えた。リエンドーは自身のSNSで施術の様子を公開した。
施術は小さな針を使って磁石を手の中に埋め込む簡単な方法で行われ、費用は1,000ドル（約15万6,000円）程度だったという。彼女は「縫合も必要なく、短時間で終わった」と述べた。リエンドーはピアスやタトゥーなど身体改造に関する写真や動画を共有するインフルエンサーで、TikTokやInstagramで約10万人のフォロワーを持つ。彼女がSNSに投稿した施術動画は260万以上の再生回数を記録し、大きな注目を集めている。
動画を見たネットユーザーからは、「ユニークで可愛い」、「磁石の場所にタトゥーを入れると良さそう」などの意見が寄せられた。一方で、「肌の中で何かが引っ張られる感覚は奇妙そうだ」といったコメントも見られた。あるユーザーは「ヘアスタイリストが手に磁石を埋め込んでいるのを見たことがある」と語り、「よく使うヘアピンを手にくっつけるためだ」との体験談をシェアした。
2023年にはカリフォルニア州出身のアナスタシア・シーンが物をよく失くす習慣から身体に磁石を埋め込み始めたことで知られる。48歳の彼女は身体に52個の磁石を埋め込み、ギネス世界記録に登録された。また、2015年にはニュージャージー州の男性がiPodを腕に固定するために手首に磁石を埋め込んだ例も話題となった。
磁石を肌の内部に埋め込んでも大きな問題はないとされている。実際に、体内に埋め込むステントや人工心臓ペースメーカー、脊髄刺激装置なども金属製の医療機器だ。ただし、体内に金属を埋め込むとMRI（磁気共鳴画像法）検査時に発熱や振動、位置のずれなどが発生するリスクがある。MRI検査では、強い磁場を用いた装置で体内組織を画像化するため、体内に金属が含まれる場合、磁場の影響で危険が生じることがある。検査前には専門家と相談し、適切な安全対策を講じる必要がある。
実際、最近イギリスで、性玩具に金属部品が含まれたままMRI検査を受けた女性が、磁場の影響で玩具が胸部まで移動するという事故が発生している。このような事例は体内の金属使用のリスクを再認識させるものだ。