パンダはクマなのか?
韓国の「プーダク(プーバオ+オタク)」たちが10日、ニューヨークのタイムズスクエアにパンダのプーバオに関する広告映像を掲載し注目を集めた。これは中国にプーバオ公開を求めるための広告だ。プーバオは韓国で飼育された後、昨年4月に中国へ返還された。
中国は、世界で唯一のパンダの故郷だ。パンダは中国を象徴するアイコンで、2008年北京オリンピックのマスコットの一つもパンダ(ジンジン)だった。パンダは大きさによってジャイアントパンダとレッサーパンダに分類され、一般的に「パンダ」と呼ばれるのはジャイアントパンダのことだ。
ジャイアントパンダは愛らしい外見と動作で人気が高い。小柄なクマほどの大きさで、体長1.2〜1.5m、体重80〜160kg程度。白い毛皮に、目の周り、四肢、肩から背中にかけて黒い模様がある。竹の新芽や葉、根を好んで食べる。一方、レッサーパンダはアライグマに似ており、一般的なパンダのイメージとは異なる。体長50〜64cm、体重3〜6kgと小型で、長い毛と尾が特徴だ。
パンダは草食動物だろうか、それとも肉食動物だろうか。パンダは竹の葉や新芽、キノコなどを好むが、純粋な草食動物ではない。鳥や小動物も捕食する。そのため分類学上は食肉目に属する肉食動物だ。元々は完全な肉食動物だったが、環境適応の結果、主に竹の葉などの植物を食べるようになったとされている。しかし、パンダの分類については議論が絶えない。外見はクマに似ているが、頭蓋骨や歯の構造がクマとは異なる。そのため、パンダはクマ科ではなくパンダ科に分類される。つまり、パンダはパンダなのだ。