50代公務員が勤務時間中に職場を抜け出し、633回にわたりジムに通っていたことが発覚し、免職処分を受けた。
NHKなどの報道によると、愛媛県松山市は市街地整備課所属のA氏（55）を、先月27日付で解雇した。A氏は普段、公園内で除草作業や清掃など、1人で行える業務を担当していたという。
市によると、A氏は2021年4月から先月3日までの間に、633回にわたり無断で職場を離れ、市内のジムを訪れていた。ジムでの滞在時間は合計658時間に上り、職場不在時間の給与換算額は約176万円に相当すると伝えられている。
A氏の行為は、昨年8月に匿名の通報を受けた市が調査に乗り出したことで明らかになった。A氏は全ての事実を認め、「腕が痺れる症状があり、ジムでストレッチをしたり温泉に入るために通っていた」と説明し、「後悔している」と供述したという。
松山市の野志市長は「誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げる」とし、「服務規律の徹底と再発防止に全力で取り組む」と表明した。また、市はA氏に不正取得した給与の返還を求めるとともに、A氏の管理監督責任者6名も処分したとしている。