木の上に3日間閉じ込められていた猫が救助隊員に警戒する態度を見せたため、結局飼い主が自ら猫の救助に乗り出したと、今月11日(現地時間)に海外メディア「The Dodo」が報じた。
フックさんはアメリカ・オハイオ州のコロンバスで、木に登った猫を救助するサービス(Getmeowtahere – Cat in a Tree Rescue)を無料で運営している。
最近、彼女は木から降りれなくなった猫の「スパイス」の救助要請を受け現場に駆けつけた。
スパイスは家の前にある高い木に登ったものの、自力で降りられずに困っていた。
スパイスの飼い主であるアレクサンドリアさんは、猫が3日間も木から降りられないでいることに気づき、フックさんに助けを求めた。
装備を整えて木に登ったフックさん。猫がいる場所に無事到着し救助を開始した。しかし、スパイスは見知らぬ人の出現に驚き、木の穴に隠れてしまった。
フックさんはおやつを使ってスパイスを誘い出そうとしたが、スパイスは怒りの「猫パンチ」を繰り出した。
彼女はThe Dodoとのインタビューで「私は常に動物に危害を加えないことを心がけている」と述べ、「厚手の手袋をはめてスパイスを穴から引き出すことはできたが、猫にとってはかなりのストレスになっただろう」と語った。
続けて「その時、アレクサンドリアさんが『私ならスパイスが自分を捕まえることを許すかもしれないから、私が木に登りたい』と言った。これが猫にとって最も負担の少ない選択だと考えた」と付け加えた。
結局、アレクサンドリアさんは装備を整えて自ら木に登った。彼女はスパイスが隠れている穴に手を入れて猫を引き出し、無事に地上に降ろした。こうして3泊4日を経て、スパイスは無事に家に帰ることができた。
フックさんは自身のSNSを通じて「私が穴に手を入れていたら、ミンチ肉になっていたでしょう」と述べ、「アレクサンドリアさんの勇敢で見事な救助を手伝い、目撃することができて嬉しかった」と伝えた。