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「本当に計画的に生きていますね。もしかしてJタイプですか?」
この質問にどう答えるべきか。「いいえ、私はPタイプです」と答えれば、あなたはMBTIの達人だ。その意味が分からないと問い返すならば、20代や30代が交わすMBTIの会話から一歩引くのが賢明だろう。
MBTIブームが始まって数年経つが、なぜ今でも性格タイプが話題なのか。個人の特性を素早く分類し把握するのに、MBTIほど簡単なツールはないためだ。自分の性格をおおまかに理解していれば、弱点を補い強みを伸ばす戦略を立てられる。つまり、性格の理解が人生の羅針盤になりうる。
ビッグファイブ性格モデルと投資
自分の性格をよく理解すれば、投資も上手くいくのだろうか。好奇心旺盛な学者たちは、この疑問を見逃さなかった。経済学に心理学を融合させようとする行動経済学者たちは、個人の性格タイプが投資にどう影響するかについて様々な研究を行った。
投資成績を上げるには、心理的バイアスや感情的な揺れを減らす必要があるためだ。これらの研究でよく使われた性格理論の一つが、心理学で広く用いられているビッグファイブモデルだ。このモデルは、外向性(extraversion)、協調性(agreeableness)、誠実性(conscientiousness)、神経症傾向(neuroticism)、開放性(openness to experience)という5つの主要特性で性格を説明する。
ノースウェスタン大学のチョンヤン・ジアン、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのキャメロン・ファンらの研究は、このモデルを基に性格特性が投資判断に与える影響を調査した。
「ジャーナル・オブ・ファイナンシャル・エコノミクス」誌で昨年発表されたこの研究は、米国個人投資家協会の会員3,000人を対象としたアンケートに基づいて行われた。その結果、神経症傾向と開放性が投資家の市場観や株式購入の可能性と相関関係があることが判明した。神経症傾向が高い(感情的に不安定な)人は、市場をより悲観的に見る傾向があり、ポートフォリオにおける株式の比率も低い傾向が見られた。
外向性が高い場合、短期間での投資を好む
開放性の高い投資家は、市場崩壊や暴落といった事象が起こる可能性を高く見積もっていた。それにもかかわらず、株式を購入する傾向が強かった。この点に関して、2008年に発表されたヒューストン大学のクリフ・メイフィールド教授の研究も参考になる。外向性の高い個人は短期投資の意向が強いというのが要点だ。また、長期投資に参加する傾向も高かったという。
これらの研究結果は、自分の性格がポートフォリオにかなり反映されうることを示している。問題は、生まれつきの弱点をポートフォリオでいかに補完するかだ。性格は容易に変わらないことを考えると、第三者に任せる方が賢明な選択かもしれない。
例えば、神経症傾向が高くて投資に消極的だったり、開放性が高くてリスクに対して無謀に賭けたりするタイプの場合、ポートフォリオの一部を人工知能(AI)が運用するロボアドバイザーのような自動運用システムに任せたり、グローバル資産配分ファンドに投資したり、することも検討できる。
これは、売買の際に自身の関与を減らす方法だ。人間は習慣の奴隷であり、完璧ではない。しかし、性格は変えられなくても、自分のポートフォリオは変えられる。