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2025年02月12日水曜日
ホームトレンド1歳児の腹部から「未発達の胎児」を摘出 50万人に1人の希少疾患「寄生性双生児」

1歳児の腹部から「未発達の胎児」を摘出 50万人に1人の希少疾患「寄生性双生児」

引用:Sanook
引用:Sanook

1歳の子どもの腹部が腫れ、頻繁に泣くようになり、心配した両親が病院を訪れたところ、衝撃的な結果が伝えられた。

最近、中国湖南省のある夫婦が、生後1年の息子の右上腹部が腫れていることに気づいた。最初は食べ過ぎが原因だと思っていたが、時間が経つにつれ腹部はさらに膨らみ、子どもは頻繁に泣くようになった。不安になった両親はすぐに病院へ連れて行き検査を受けた。すると、腹部に直径13cmの塊が発見された。この塊は体内に存在することが確認され、重要な腹部臓器を圧迫し、破裂や出血のリスクがあるため、即座に手術が実施された。

引用:Sanook
引用:Sanook

医療チームによる治療の結果、塊は無事に摘出されたが、驚くべきことに、医師たちはこの摘出された塊が、手や足、頭部などがまだ完全に発達していない「胎児」であると発表した。

手術を担当した外科医のイェン・ダイ(Yan Dayi)博士は、この塊を「寄生性双生児」と説明した。「寄生性双生児」とは、双子のうち一方がもう一方の体内に取り込まれ、寄生する形で発育する非常に稀な疾患であり、新生児50万人に1人の割合で発生するとされている。この疾患はほとんどの場合、生後1年以内に発見される。寄生性双生児は腹腔で見つかることが多いが、頭蓋骨や陰嚢、骨盤内など、珍しい部位で発見されることもある。

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