夫婦二人で服を脱ぎ「催眠にかかった」
空港で騒動を起こした中国人夫婦、マレーシアで罰金刑

空港で服を脱ぎ、公然わいせつ容疑で起訴された20代の中国人夫婦が、マレーシアの裁判所で有罪判決を受け、それぞれ5,000リンギット(約16万9,984円)の罰金が科された。
今月17日(現地時間)、海外メディア「ザ・ストレーツ・タイムズ」などの報道によると、問題の事件は今月9日午前、クアラルンプール国際空港で発生した。
事件当日の午前11時33分、教師の妻A(28歳)が空港第2ターミナルの搭乗口付近で服を脱ぎ、下着を露出した。同日の午前11時55分には、IT業界に勤める夫B(27歳)が別の搭乗口で上半身裸になり、身体を露出した。
休暇でマレーシアを訪れていた二人は、この日中国・広東省の揭陽(ジエヤン)行きの便で帰国する予定だった。
しかし、この夫婦は機内でも問題を起こした。妻のAが機内で他の乗客の迷惑となる行為をしたため、夫婦は警備員によって航空機から降ろされた。
強制退去の際も意味不明な言動を続け、逮捕直後の取り調べでも協力的ではなく攻撃的な態度を示したという。現地警察は保健当局に支援を要請し、二人に鎮静剤を投与した。
夫婦とも薬物検査では陰性だったが精神的な問題が疑われ、それぞれ別の病棟に移送された。
別々に収容されていた夫婦は今月12日に病院で再会し、笑顔で抱き合う様子が見られた。
夫婦は現地メディアに謝罪文を発表し、「私たちは個人的な問題で空港で感情を抑えきれず、その結果、フライトの遅延を引き起こし、世間の注目を集めてしまいました。心からお詫び申し上げるとともに、他の方々が私たちの過ちから教訓を得られることを願っています」と述べた。
二人は騒動の原因について、奇妙な心理ゲームをしている最中に催眠状態に陥り、感情的に混乱したためだと釈明した。このゲームで夫は「宇宙の王」、妻は「AIロボット」の役を演じていたという。夫婦は今後このようなゲームをしないと約束した。
マレーシアの裁判所は、公然わいせつ容疑で起訴された夫婦にそれぞれ5,000リンギットの罰金を言い渡した。起訴内容は裁判所にて中国語で読み上げられた。