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エジプト観光考古省は19日(現地時間)、約3,500年前に生存していた第18王朝第4代ファラオ、トトメス2世の墓が発見されたと発表した。
AFP通信によると、これは1922年にツタンカーメンの墓が発掘されて以来、初めて発見されたファラオの墓だという。
トトメス2世は、歴代ファラオの中で最も有名なツタンカーメンの6代前の先祖であり、ハトシェプスト女王は彼の異母姉かつ妻である。
墓の入り口は2022年、エジプト南部ルクソールの遺跡「王家の谷」の西側で初めて発見されたが、当時はハトシェプスト女王の墓につながると考えられていた。
観光考古省は、発掘チームがトトメス2世の名前が刻まれた壺の破片と、彼の王妃であったハトシェプスト女王の名前が記された碑文を通じて、墓の所有者を特定したと説明した。
エジプト政府は、2011年の「アラブの春」以降に生じた政治的不安と暴動で打撃を受けた観光産業の復活に努めている。その一環として、近年の考古学的新発見を海外メディアなどに積極的に公表している。
昨年1,570万人の観光客を誘致したエジプトは、今年1,800万人の誘致を目標としている。