
ペルーで酒に酔い、列車の線路上で眠っていた男性が列車に轢かれるも、奇跡的に生還した。
10日、「AFP通信」や「BBC放送」などによると、8日にペルー・リマで28歳の男性がアンデス山脈へ向かう定期運行の貨物列車に轢かれる事故が発生した。

リマの治安当局によると、事故当時この男性は泥酔状態で列車の線路上に横たわり、眠っていた。
大惨事になりかねない状況だったが、幸いにもこの男性は左腕に軽傷を負う程度で済んだという。
リマ市が公開した監視カメラの映像には、男性が線路に横たわっている様子と、ゆっくりと線路に進入してくる列車の様子が捉えられている。
列車を避けることができなかった男性は、そのまま列車に轢かれ、体が1回転し、所持品も線路外へ飛ばされた。

列車は事故直後にすぐ停止した。幸いにも、列車と線路の間に隙間があったため、男性は自力で列車の下から抜け出すことができた。
線路脇に倒れ込むように横たわっていたこの男性は、事故を目撃した付近の市民が駆け寄ると、自ら立ち上がり、よろめきながら歩き、縁石に腰を下ろした。
リマの治安責任者は「彼は列車に轢かれたが、奇跡的に生き延びた」と述べ、「泥酔状態だったため、列車が接近していることに気付かなかったようだ」と語った。